Go to English site →


東京湾ホエールズ ( 2018-08-03 )

SPECIAL REPORT!! - White Elephant -



※画像をクリックすると拡大します
※敬称略

今日まで一年と少しの間、毎週火曜日はHOWLにいた。
東京湾ホエールズは数回のプレ開催の後、7月18日に本格始動し、50回を超える公演、100人を超えるアーティストたちがステージに立った。
全てを目撃してきた唯一の人物として、今夜は感慨深いものがある。一年前にここにいた時のこと、そして今日ここにいること。自分自身の中の何が変わっているのか。
一年前はJAZZのことなど何も知らず、音楽といえばクラブミュージックばかりだった。ここで度々訪れる衝撃的に不可解な音楽、それらを理解しようと必死に食らいついてきた。
そんな記憶がフラッシュバックする。このイベントを主催する不破大輔、玉井夕海の二人が立つ今夜。早くも涙が溢れそうになるステージが幕を開けた。

White Elephant。玉井夕海が監督を務めた映画のタイトルでもあり、今夜のバンドネームでもある。
メンバーには「JAZZ ART せんがわ」のプロデューサーも務める音楽家 坂本弘道、渋さ知らズ主宰の不破大輔、福島を拠点にTAPで自らを表現する中山貴踏、そしてウタウタイ玉井夕海。
このメンバーでライブを行うのは3年振りだという。しかし、一見空白に見えるその3年の間にもメンバー同士の繋がりは深く、それぞれに切磋琢磨しあってきているだけあって、大きな信頼関係がはっきりと見てとれる。
関係の無い自分にあっては、何故だか懐かしさ、そして暖かさ、この世界に対する憂い。そんな優しくも切なさを感じる。
一年前の自分であったなら、きっとそれら全てを感じることはできなかったかもしれない。
音楽は気持ちで聴くもの。そんな普通で当たり前のものが欠けた世の中で、ふとその当たり前を思い出させてくれる。

坂本弘道は時にギターのように、時にエフェクターを駆使し、そして時に上から鉛筆を落として、チェロという楽器を余すことなく使い切る、そんな演奏。その奇を衒うかのようなその演奏はほとんどが即興音楽ではない今夜のライブにおいて、想像をはるかに超えてマッチしていた。
不破大輔の演奏はこれまでも何度か目の当たりにしてきたが、今夜の彼は特に大樹のような存在を持って、バンドを支える。これほどまでに優しいベーシスト不破大輔、彼の新しい一面を垣間見た気がした。
この二人はWhite Elephantの底、玉井夕海と中山貴踏の表現を支え、後押ししている。そんな風に見てとれた。

中山貴踏は以前、ここHOWLでタップダンスのワークショップを開催した。その時に感じた彼の印象はそのまま。とても大きな信念を持って足を踏む。今夜はこれまでに聴いたどのタップよりも静かに、そして太く、まっすぐな音が聴こえてきた。
玉井夕海の歌声は今夜も美しく響き渡る。これまでも何度となく聴いた曲たちが新鮮で涙が出そうになる。彼女自身は今夜がこの一年間の集大成のように思っているのだろう。その感慨深さも声に乗り、より感情的にさせてくれた。
二人は表現者として、一人の人間として、ここ日本に住む日本人としてたくさんの人たちに届けたい想いを持っている。
それらの表現方法の一つとしてWhite Elephantがあるのだろう。気持ちの乗った音楽とそうでない音楽、その違いをはっきりと体感できる。

東京湾ホエールズはこれから2年目に突入する。
この一年間で自分自身、どれだけ彼らのことを知ったのだろう。今夜のように想いをストレートに届けるライブ、難解なライブ、トークイベント、ドローイング、様々なスタイルを見てきた。そこにある想いを少しは感じることができるようになったのだろうか。
答えはまだわからない。ただ一つ言えることは、純粋に「楽しい」と感じる瞬間がどんどん多くなっているということ。
今日もただ、純粋に「楽しい」素敵な一夜。
今夜出演したWhite Elephantの4名、そしてこれまでここのステージに立ってくれた100名を超える表現者皆さんへの感謝の想い、その気持ちを一旦の総括として心に刻む。


7月31日 出演者: White Elephant
制作 : 玉井夕海 不破大輔

~東京湾ホエールズは、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指し発足したスペシャルチームです。~
WISE OWL HOSTELS TOKYO は、2016年7月。東京・八丁堀駅から徒歩5分の交差点にオープンした新しいホステルです。 宿泊する方の8割は世界各地からの来訪者。『東京湾ホエールズ』の舞台は、その地下にあるSOUND & BAR HOWLです。深く暗い森をイメ ージし設計された音空間には、様々な国籍の旅人と混じり、地元八丁堀で働く人々やこの場所を目指して集う日本各地の人々が集っています。
近年、急激なインターネットの普及や社会情勢の変化と伴い、音楽や演劇を始めとするパフォーマンス業界や各種アートシーンに転換期が訪れています。オリンピックを控えた魔都・東京。その中心地に位置するWISE OWL HOSTELS TOKYOとの全面タッグにより発足した『東京湾ホエールズ』は、 新たな旅とエンターテメントビジネスの可能性を探り、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指します。


- 次回開催情報

2018.08.21(tue) 19:00 開場

※8月の開催は21日のみとなります。

※リハーサルなどの状況により多少前後する事がございます。ご了承ください。

出演者:

不破大輔 : 1959年札幌生.フリージャズのベーシスト。渋さ知らズ主宰。’80年代に「のなか悟空人間国宝」「フェダイン」に参加。’89年「渋さ知らズ」結成。国内海外様々な場所で演奏。「風煉ダンス」「翠羅臼」「呉一郎」「発見の会」「戌井昭人」など劇伴作曲多数。プロデューサーとして、佐々木彩子、南波トモ子、玉井夕海、十中八九、チョビ渋、川下直広カルテットの音源を手掛ける。最新作は、渋さ知らズ『渋樹』。2000年代後半から各地でワークショップを行い、札幌では2010年より小学4年生から高校1年生の30名の子どもたちと3年間バンドワークショップを経験する。名前は「チョビ渋」。
http://shibusa.net

山口コーイチ : 三歳よりピアノを始める。国立音楽大学卒。クラシック奏法、和声、厳格対位法、音楽分析、指揮法などを学ぶ。J.S.バッハの作品に10代より傾倒しそれは今も続く。パイプオルガンによる古楽演奏法を徳岡めぐみ氏に師事。ジャズは独学。在学中よりジャズ、タンゴ、即興演奏、バッハを中心にした演奏活動をはじめ、国内はもとより、epocus(永井朋生ds.カイドーユタカb)でのインドネシアツアー、渋さ知らズ(不破大輔)でのヨーロッパ、カナダと20カ国以上に上るツアーに参加し、各地の重要なフェスティバルや大劇場に出演。 2000年にはAAS(立花秀輝)で横浜ジャズプロムナードコンペティションにてグランプリ待遇。様々なレコーディングにピアニスト、オルガニスト、アレンジャーとして参加。 現在は「オンゾ アニマムジカ(w/青山健一 映像)」「シワブキ(w/磯部潤ds)」「ゲンゴクインテット(w/定村史朗vl.柴田奈穂vl.糸永衣里vla.不破大輔b.)」「山口コーイチカルテット(w/高橋保行tb.村田直哉tt.清水良憲b.)」「山口コーイチトリオ(w/不破大輔b.つの犬ds.)」を主宰。また「渋さ知らズオーケストラ(不破大輔)」「川下直広4(川下直広ts、不破大輔b、岡村太ds、山口コーイチp)」「リマタンゴ(廣澤哲ts.山口コーイチp.清水良憲cb)」「AAS(立花秀輝as.山口コーイチp.カイドーユタカcb.磯部潤ds)」等に参加、他にも様々なセッション、レコーディング、アレンジ等々。埼玉県ときがわ町在住。 PHOTO BY MURATA YOSHIKAZU
http://uhauhamusic.net

片山広明 : 生活向上委員会、DUB、デガショー、RCサクセションに参加。 忌野清志郎との共演アルバム「Hospital」がある。渋さ知らズの「四番バッター」。

磯部潤 : 1972年生まれ。14才の時、音に惹かれドラムを始める。その後ジャズフュージョン系の音楽に影響を受けバンド活動しつつ、仕事として演奏活動を始める。94年、パワーギタートリオ『ばんどびびる』を結成、インディーズよりアルバム3枚をリリース。04年にはフランスのムゼアよりアルバムをリリース。同年秋に『渋さ知らズ』に加入。05年秋に片山広明:saxのレコーディングを通じて早川に出会い以後セッションを経て『HAYAKAWA』のメンバーとなる。現在は、渋さ知らズ、AAS、林栄一グループ等様々なライブ、セッションで活動中。

北陽一郎 : クラシックから即興演奏まで幅広く演奏している。1991年より渋さ知らズ、2003年よりシカラムータ、ベツニ・ナンモ・クレズマーに参加し、国内のフェスティバルはもとより、ヨーロッパ等で多くのコンサート・フェスティバルに参加し、世界中の演奏家と共演。John Zorn’s COBRAにも参加している。最近では、特殊奏法を用いたトランペットソロに取り組んでいる。2006年より、即興についてのレクチャー・講師によるミニコンサート・即興ワークショップを行う即興芸術研究会を不定期に開催している。渋さ知らズ、シカラムータなどでのCDのほか、1996年に法律と音楽を融合させた「ラップ憲法」、2005年に「KITA Ninja Jockey KO-ON-TEN WARSAW LIVE」、2014年にSoon KIM、井野信義とのトリオ「KIK」で「Hotel the Strasse」。クラフトワークの初期メンバーEberhard Kranemannと「ONE WORLD-ONE SOUND」、「SPONTANEOUS COMPOSITIONS」の2枚のCDをリリースしている。

太田 惠資 : 1956年熊本生まれ。5才よりヴァイオリンを始める。鹿児島大学で化学を専攻。‘83年上京し、作・編曲家として出発。これまでに、CM、映画、演劇や、ファッションショー、プラネタリウムなどの音楽を数多く手懸けている。ヴァイオリニストとしては民族音楽(トルコ、アラブ、インド、東欧、アイルランド)やジャズ、即興演奏を得意とする。勿論、スタジオやライブではあらゆるジャンルをこなす貴重な存在で、様々なアーティストやタレントの作品に参加。日本人離れした声にも定評があり、TV、映画、ゲーム、CMなどに使われている。またその個性的な風貌ゆえか、パフォーマンス・アーティストとして舞台に立つこともあり、海外公演も多い。梅津和時の新大久保ジェントルメン、常味裕司(oud)とのArabindia、佐藤允彦(p.)のSTOY、渋さ知らズ、大熊亘(cl.)のCICALA-MVTA、高木潤一(g.)とのMASARA、芳垣安洋(per.)のVincent Atomicus、酒井泰三(g.)とのThe Electric Nomad、一噌幸弘(笛)トリオ、吉野弘志(b.) の「彼岸の此岸」、黒田京子(p.)トリオ、山口とも(per.)との太黒山、佐藤正治(per.vo.)のMASSA、立花泰彦(b.)TOY、超無国籍音楽集団JAZICO、吉見征樹(tabla)とのトーク・セッション「do SHOW(どぉしょう)」などのレギュラーメンバー。共演アーティストも多く、あがた森魚、明田川荘之、板橋文夫、上田力、宇崎竜童、内田勘太郎、内橋和久、おおたか静流 、片山広明 、カルメン・マキ、黒沢美香(dance)、黒田京子、小室等、斉藤ネコ、酒井俊、坂田明、渋谷毅、白石かずこ、仙波清彦、高橋竹山(二代目)、武元賀寿子(dance)、谷川賢作、知久寿焼、千野秀一、友部正人、中村善郎、灰野敬二、原マスミ、巻上公一、山下洋輔、レナード衛藤 、(五十音順) Alan Silva、Billy Bang、Carlo Actis Dato、Joëlle Leandre、Loren Newton、Zakir Hussein等々。吉良知彦(Zabadak)プロデュースによるオムニバスアルバム「SONGS」(BIOSPHERE)では、自作曲でボーカルデビュー。 ユダヤ人のヴァイオリン弾きとして出演した「GHETTO」(栗山民也 演出)は読売演劇大賞、毎日芸術大賞などを受賞した。忌野清志郎の全国ツアー(武道館など)をサポート。また、清水美沙主演映画「人間椅子」(江戸川乱歩原作・水谷俊之監督)・ 浅野忠信主演映画「白痴」(坂口安吾原作・手塚眞監督・橋本一子音楽)などに謎のヴァイオリン弾きとして出演。NHK-BS「滝のアリア」(松見の滝-太田惠資 編)。 文学座公演「アラビアンナイト」、文楽人形「曽根崎心中ROCK」(近松門左衛門 原作・阿木燿子 構成作詞・宇崎竜童 作曲)に参加。上記の各レギュラーユニットの他、大槻ケンヂ、ソウル・フラワー・ユニオン、手使海ユトロ、中川ひろたか、ハシケン、弘田三枝子、The Boom、Cocco、Rikki(ファイナルファンタジーX挿入歌)、Yae、など多数のCDに参加。TBS紀行番組「世界ウルルン滞在記」、TBSドラマ「年下の男」、同「高原へいらっしゃい」、NHK金曜時代劇・藤沢周平原作「蝉しぐれ」、映画「ニワトリはハダシだ」、アニメーション映画「河童のクゥと夏休み」、NHK大河ドラマ「龍馬伝」、日本テレビ終戦記念ドラマ「犬の消えた日」(作曲も担当)、映画「るろうに剣心」等の音楽でヴァイオリンやヴォイスを担当。リーダーアルバム「Blue Ronde a la Turk」(ピアニストBill Maysとのduo)を発表。毎月多彩なゲストを迎え、100回にも及ぶミュージックショー「ヴィオロンの太田惠資 ややっの夜(や)」を主催した。今掘恒雄(g.)、岡部洋一(per.)を迎えて初のリーダーバンドYolcu-Yoldaş(ヨルジュ・ヨルダシュ)を結成。トルコのピアニスト、ファジル・サイが主催する「アンタルヤ国際ピアノ・フェスティバル」に、山下洋輔のユニットで出演。
http://violin-ohta.cside.com

川口義之 : 80年代半ばにサックス奏者として活動開始。リコーダー、打楽器、ハーモニカ、ウクレレ等のマルチプレーヤー。ピタゴラスイッチ、やる気のないダースベイダーのテーマでお馴染み、栗コーダーカルテットのメンバー。渋さ知らズオーケストラには87年より参加。サボテン兄弟商会レーベル社主。13年より栗コーダー&フレンズ等の欧州及び東南アジア公演の制作主幹。3月には各国のアーティストを招聘した総決算の日本ツアーを成功させた。
http://www.sabotenbros.com

玉井夕海 : 1977年、東京生まれ。ウタウタイ。東京藝術大学建築科在学中、宮崎駿アニメーション演出家養成講座『東小金井村塾2』修了。声優として映画『千と千尋の神隠し』リン役、テレビアニメ『亡念のザムド』紅皮伊舟役。映画『もんしぇん』では共同脚本・主演・音楽。女優として映画『NOT LONG,AT NIGHT』(東京国際映画祭<第25回日本映画・ある視点部門>ノミネート)や舞台『空中キャバレー』(串田和美演出)『南へ』(野田秀樹演出)等出演。2012年6月から一年間、松本に在住。街のあちこちで歌い、iPhoneのヴォイスメモで録音したアルバム『ales』を制作。2013年10月より『渋さ知らズ』。2015年9月、同主宰・不破大輔プロデュース『MOTHER SUN』(Fuwa Works&地底レコード)リリース。また『赤崎水曜日郵便局』『夢の学び舎〜いわき学校プロジェクト』など長期アートプロジェクトにも参加。2011年4月から始まった旅の記録映画『White Elephant』では神田光との共同監督を務める。
https://www.tamai-yoomi.com

加藤一平 : 1982年東京生まれ。埼玉県飯能市 私立自由の森学園中学校・高等学校 卒 専門学校 ESPミュージカルアカデミー・ギタークラフト科 卒
使用楽器
エレキギター:Stratocaster(自作) ガットギター:RYOUJI MATSUOKA M25
好きなもの : 充分な睡眠、ラーメン、肉、チョコ、アイス、ピック収集、カレー作り(初心者)20歳のときにギターを始める。 独学。 都内各所のセッションで腕を磨く。23歳の時、NYに半年滞在。ジャムセッション、ライブにて腕を磨く。    帰国後、鈴木勲(b)、日野皓正(tp)、Han Bennink(ds)、中牟礼貞則(g)、不破大輔(b、ダンドリスト)、坂田明(as)、梅津和時(as、cl)、加藤崇之(g)、dj honda(DJ)、coba(accordion)、是安則克(b)、Keiko Lee (vo)、のなか悟空(ds)、川嶋哲郎(ts)、音川英二(ts)、松本健一 (sax、尺八) 、臼井康浩(g)、本田珠也(ds)、Grace Mahya(vo)、KILLER-BONG (DJ、rap、MPC)、タブゾンビ(tp)、丈青(p)、元晴(sax)、秋田”ゴールドマン”紀彰(b)、市原ひかり(tp)、大西由希子(as)、etcと共演。
https://ippeih3.exblog.jp

さやか : 渋さ知らズ結成当時より「乳房知らずズ」として踊る。タンゴを踊るときはなぜか「リリアナ」名。
http://liliken.club

すがこ : 渋さ知らズお調子組合員、グラフィックデザイナー&装幀家としても活動中。

ペロ : 横浜 磯子生まれ。1997年4月1日ピットインにて 渋さ知らズに拾われ 踊り子となる。以降 国内外の公演に多数参加

長谷川宝子 : 舞踏家。舞踏オーケストラ「大豆鼓ファーム」(主宰 星野建一郎)に出会い、踊り始める。「渋さ知らズオーケストラ」や松原東洋主宰、舞踏団「トンデ空静」の舞踏手として国内外の公演に出演。ジャズからパンクまで様々な音楽家とのライブを行う。近年では演出を手掛ける等、舞台創作にも意欲的に活動中。
http://hasegawatakako.com/


ABOUT | MENU | MONTHLY | TOPICS | RENTAL SPACE | ACCESS | RECRUIT | CONTACT

©︎2017- SOUND & BAR HOWL