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東京湾ホエールズ ( 2018-07-18 )

SPECIAL REPORT!! - 勝井祐二 石原岳 むぎ(猫) DRAMATICS(ササキヒデアキ+勝井祐二) feat むぎ(猫) -



※画像をクリックすると拡大します
※敬称略

オープン1時間前、すでにHOWLの前には開場を待ちわびるファンたちが詰め掛けていた。
開場し、ステージを今か今かと待つ観客たちの熱気、これまでの東京湾ホエールズとはまた少し違う、そんな雰囲気の中ステージが幕を開けた。
まずは勝井祐二、石原岳によるデュオ。暗く、どこまでも広い宇宙空間を漂うが如く、無音の中の音。そんなイメージ。静まり返った中でただただ自分が浮遊する音が響き渡る。
時が止まってしまったかのようにじっと聴き入る観客。
そこへ徐々に何かが近づいてくるのがよくわかる。少しずつだが、確実な変化。明るく光る何かが自分のすぐ真横を通り抜けていく。
スターダスト。その中を浮遊する。今日の主役であろう”むぎ(猫)”の登場を前にして、高揚感を最大限まで引き出してくれる。

むぎ。本人(本猫?)は「むぎ、かっこねこです。」と自己紹介。
なんともゆるく、可愛く、コミカルな猫が出てきた。
そんなむぎが歌って踊る。上手すぎない歌と、キレすぎない踊り、その中でキレまくる木琴。
その着ぐるみのどこから覗けばあれほどまでにキレッキレの木琴が叩けるのか?…なんて事は疑問に思ってはいけない。
天国帰りのむぎ(猫)は登場してすぐに観客全員の心を鷲掴みにして放さなかった。

にゃんフォン(スマホ)を使うむぎ。”何故か”暑さが非常に気になるらしく、毎日気温をチェックしているらしい。
学習帳に人間の特徴を学び書き込むむぎ。人間は輪っかを作って部屋に飾る。そんなどうでもいい事を覚えていた。
むぎ茶を飲むむぎ。…あえて突っ込むのはやめておこう。
一見、ふざけているようなむぎ。観客たちもずっと大笑いしている。しかし歌う歌たちはストレートに心に響く”エモい”歌ばかり。
味があり、可愛さもあるむぎの声がその歌詞により一層の感情を乗せていく。観客の中には目頭を抑えて聴き入る人も多い。
短時間ではあったが、むぎ(猫)の魅力を知るには余りある、良いステージだった。

むぎは一旦、カリカリでも食べに行ったんだろう。
音楽:勝井祐二、映像:ササキヒデアキによるDRAMATICSが登場する。
先程までのほんわかした雰囲気から一転、再度宇宙への旅が始まった。
HOWLの青と映像がこれほどまでに幻想的な空間を作り上げることができるのかと驚く。そこにうっすらと聞こえてくる勝井祐二の音。
もはや何も考えることもなく、ただただ聴く。この地下空間の重力はどんどん軽くなり、本当に浮き上がってしまいそうな音。
バイオリンを持つ勝井祐二が幻のようにゆらゆらと演奏している姿が視界に入ると、まるで夢の中にいる感覚を覚える。

最後はむぎと石原岳も再登場し、この物語と完結させる。
この物語は前半と最後、幻想的な空間の間に挟まれたむぎのステージ。そのギャップにはしっかりとした共通点があり、現実から遠く離れることができる。
まるで、あの有名テーマパークで一日遊んでいた子どもの頃のような感覚。非現実感、可愛さ、かっこよさ、時に不気味さ、そんな感情たちが最高のバランスとタイミングで押し寄せてくる2時間。
ステージが終了し、観客たちは確かな満足感と嬉しさ、その余韻が宿り、皆笑顔。記念撮影に並ぶ長蛇の列。
「勝井祐二 石原岳 むぎ(猫) DRAMATICS(ササキヒデアキ+勝井祐二) feat むぎ(猫)」。この物語の場所としてHOWLは間違いなく一つの”幻想”を創り出すことができていただろう。


7月17日 出演者: 勝井祐二 / むぎ(猫) / 石原岳 / ササキヒデアキ
制作 : 玉井夕海 不破大輔

~東京湾ホエールズは、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指し発足したスペシャルチームです。~
WISE OWL HOSTELS TOKYO は、2016年7月。東京・八丁堀駅から徒歩5分の交差点にオープンした新しいホステルです。 宿泊する方の8割は世界各地からの来訪者。『東京湾ホエールズ』の舞台は、その地下にあるSOUND & BAR HOWLです。深く暗い森をイメ ージし設計された音空間には、様々な国籍の旅人と混じり、地元八丁堀で働く人々やこの場所を目指して集う日本各地の人々が集っています。
近年、急激なインターネットの普及や社会情勢の変化と伴い、音楽や演劇を始めとするパフォーマンス業界や各種アートシーンに転換期が訪れています。オリンピックを控えた魔都・東京。その中心地に位置するWISE OWL HOSTELS TOKYOとの全面タッグにより発足した『東京湾ホエールズ』は、 新たな旅とエンターテメントビジネスの可能性を探り、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指します。


- 次回開催情報

Arzhan Suu〜巻上公一&佐藤正治〜
2018.07.24(tue) 19:00 開場

※リハーサルなどの状況により多少前後する事がございます。ご了承ください。

出演者:Arzhan Suu(巻上公一 / 佐藤正治)

Arzhan Suu(アルジャンスー) プロフィール : 巻上公一 voice theremin佐藤正治 voice perc
巻上公一と佐藤正治による即興演奏を主体にしたデュオ。アルタイの歌手ボロット・バイルシェフとの共演の中から生まれたユニットで、 シベリア各地の諸民族との交流も行っている。いままでにアルタイツアー、カムチャツカツアーを敢行。多種類の楽器による自由な演奏スタイルは、タイガの森の多様性を映す。アルジャンスーとはアルタイ語で「泉」を意味している。まさに、こんこんと湧く泉のような未来の民族音楽をテーマにしている。

巻上公一 プロフィール : 静岡県熱海市生まれ、在住。 ヒカシューのリーダーとして1978年から現在に至るまで作詩作曲はもちろん声の音響voice performanceやテルミン (という電子楽器)、口琴(こうきん)を使ったソロワークやコラボレーションも精力的に行っている。類いまれな歌のセンス、声の可能性の追求、斬新な切り口と諧謔精神を備え、歌謡曲から歌ともつかぬ歌まで、そのパフォーマンスは縦横無尽且つ自然体。最近はいくつかのシアターピース(代表は宇宙語「チャクルパ」シリーズ)にも着手している。シベリアのトゥバ共和国に伝わる喉歌ホーメイの紹介者、第一人者であり、指導者としても多くの歌手を育てている。2017年トゥバ国際ホーメイコンテストモダン部門で第一位獲得。 また世界のさまざまフェスティバルにも招聘されている。

佐藤正治 プロフィール : 静岡県三島市出身のアーティスト。 Drum、Djambe、数々の打楽器、声を駆使し、「地球の音」「人間の音」を追い続ける。 10代後半に美狂乱を結成。Adiのリーダーとして活躍すると共に忌野清志郎、坂田明、カルメン・マキ、The Boom、久石譲、他、多くのアーティストとの共演、作品に参加。フジロックフェスティバル他。数々の国内外の音楽フェスティバルに参加。打楽器奏者、ボイスアーティストとして非常に高い評価を得る。作曲家としてシドニーオリンピック新体操日本代表の作編曲をてがける。音楽プロデューサーとしてCD制作やアーティストへの楽曲提供、映画音楽なども手がけ、数々のCM音楽作品もある。MASSA (細井豊、太田恵資)、僕らのしぜんの冒険(深町純、KONTA)他を主宰。また、ソロプロジェクトの他、ヒカシュー、新大久保ジェントルメン等へ参加。2013年には、岩松了(作、演出)「シダの群れ 第三弾 港の女歌手編」にドラマー役で出演。身体表現グループの音楽監督、書家、朗読とのコラボレーション等、意欲的な活動を続ける。


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