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東京湾ホエールズ ( 2018-03-15 )

SPECIAL REPORT!! - with nouon & 加藤一平 -



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nouon & 加藤一平。
nouonは山田あずさのビブラフォン、山本淳平のドラム、ケビン・マキューのキーボード。この3人の編成からなる独特な世界観を持つバンド。
加藤一平は昨年”鳴らした場合”で衝撃的でディープな演奏を披露してくれた若手No,1ギタリスト。
今回、タッグを組んでのステージは初、メンバーも観客と同様にその場その場で起こることを楽しみながら演奏する。

海の深層を漂うようかの様にゆったりとして、身を任せたくなる。曲の冒頭ではそんな雰囲気を感じる。
以前、”鳴らした場合”でのトリッキーな演奏の記憶が残る中で、加藤一平のギターがブレンドされる。その創作料理感をある意味ヒヤヒヤしながら、その反面でワクワクしながら聴き入る。
なるほど。良い。”スパイス”の本来の役割を耳で感じることができる。
スイカに塩をかける様に、まるで逆と思われるものを掛け合わせる。互いの良さを互いに引き出し、2倍ではない、それ以上の相乗効果を生んでいく。

nouonの楽曲にはどこかアーバンな雰囲気を感じる。
ビブラフォンの厚みと深みのある、それでいて軽やかさも感じさせるリードメロディ。時にその美貌とはギャップのある非常にエッジの効いた打音。一つの楽器を使い、様々な表情を見せてくれる山田あずさ。
ドラムの山本淳平はブラシとロックノッカーで緩急のあるリズムをつくる。ブラシでつくられる軽やかなシンバル音、曲の中盤から後半にかけて一気に速度を上げていくかの様な展開、迫力のあるサウンド。
ケビン・マキューはこの日ノードエレクトロ(Nord)、ミニローグ(KORG)を使い、リードとベースを奏でる。電子音であるということを最大限に活かした演奏。時にノイジーな音を選び、クラシックな音の中にアクセントを加えていた。
それら三人の音に加藤一平のギターが重なることでつくられたスタイリッシュな音楽、今夜は”東京湾ホエールズ”というよりも、”TOKYO ONE WHALES”だ。

オリジナル曲を多く演奏してくれたnouon。
トークセッションではその曲たちがつくられた過程も紹介された。その中でとても良い雰囲気の、どこか切なさも感じる曲があったが、曲が終わり山田あずさが解説する。
「蛍光灯の下で、中年の男性がパンツ一枚で晩御飯を作っているところをケビンが目撃し、できた歌です。」…台無しだ…。でもわからないでもない。
そんなトークに笑いが溢れ、演奏中とはまた違った盛り上がりもつくってくれた。

ジャンルはなんだろう。東京湾ホエールズではそんなことをいつも考えさせられる。
今日もご多分に漏れず、自分に問うてみる。ジャズ、と言っても間違いないと思う。しかし時にDrum'n'BassやDub Stepを彷彿とさせるリズムを刻んだり、ロックな瞬間もあり、悩む。
バーカウンター内には二十歳そこそこのバーテンダーが音楽に身体を委ね、踊る。彼はきっとそんなこと気にもしていないだろう。
それを見て、「”ジャンル”なんて括りでこのライブをみるのはそろそろやめた方がもっと楽しいのかも。」
今日はそんなことを思いながらこの問いを終わらせ、ただ目の前に広がる”音”を楽しんだ。


3月13日 出演者: nouon (山田あずさ/Vib,Kevin McHugh/Key,山本淳平/Dr )& 加藤一平/g
制作 : 玉井夕海 不破大輔

~東京湾ホエールズは、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指し発足したスペシャルチームです。~
WISE OWL HOSTELS TOKYO は、2016年7月。東京・八丁堀駅から徒歩5分の交差点にオープンした新しいホステルです。 宿泊する方の8割は世界各地からの来訪者。『東京湾ホエールズ』の舞台は、その地下にあるSOUND & BAR HOWLです。深く暗い森をイメ ージし設計された音空間には、様々な国籍の旅人と混じり、地元八丁堀で働く人々やこの場所を目指して集う日本各地の人々が集っています。
近年、急激なインターネットの普及や社会情勢の変化と伴い、音楽や演劇を始めとするパフォーマンス業界や各種アートシーンに転換期が訪れています。オリンピックを控えた魔都・東京。その中心地に位置するWISE OWL HOSTELS TOKYOとの全面タッグにより発足した『東京湾ホエールズ』は、 新たな旅とエンターテメントビジネスの可能性を探り、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指します。


- 次回開催情報

2018.03.20(tue) 19:00 開場

出演者:中川五郎 / 不破大輔 / 玉井夕海

中川五郎 プロフィール
1949年、大阪生まれ。60年代半ばからアメリカのフォーク・ソングの影響を受けて、曲を作ったり歌ったりし始め、68年に「受験生のブルース」や「主婦のブルース」を発表。70年代に入ってからは音楽に関する文章や歌詞の対訳などが活動の中心に。90年代に入ってからは小説の執筆やチャールズ・ブコウスキーの小説などさまざまな翻訳も行っている。 アルバムに『終わり・始まる』(1969年、URC)、『25年目のおっぱい』(1976年、フィリップス)、『また恋をしてしまったぼく』(1978年、ベルウッド)など。2004年の春には26年ぶりのアルバム『ぼくが死んでこの世を去る日』をリリースし、最新アルバムは2006年秋の『そしてぼくはひとりになる』(シールズ・レコード)。 著書に音楽の原稿を纏めた『未来への記憶』(話の特集)、70年代のフォーク・リポートわいせつ裁判に関する文章をまとめた『裁判長殿、愛って何』(晶文社)、小説『愛しすぎずにいられない』(マガジンハウス)、『渋谷公園通り』(ケイエスエス出版)、『ロメオ塾』(リトルモア)、訳書に『U2詩集』や『モリッシー詩集』(ともにシンコー・ミュージック)、ブコウスキーの小説『詩人と女たち』、『くそったれ!少年時代』、紀行文集『ブコウスキーの酔いどれ紀行』、晩年の日記『死をポケットに入れて』、ハワード・スーンズによる伝記『ブコウスキー伝』(いずれも河出書房新社)、ハニフ・クレイシの小説『ぼくは静かに揺れ動く』、『ミッドナイト・オールデイ』、『パパは家出中』(いずれもアーティスト・ハウス)、『ボブ・ディラン全詩集』(ソフトバンク)などがある。 1990年代の半ば頃から、活動の中心を歌うことに戻し、新しい曲を作りつつ、日本各地でさかんにライブを行なっている。

不破大輔 プロフィール
1959年札幌生.フリージャズのベーシスト。渋さ知らズ主宰。 ’80年代に「のなか悟空人間国宝」「フェダイン」に参加。’89年「渋さ知らズ」結成。国内海外様々な場所で演奏。「風煉ダンス」「翠羅臼」「呉一郎」「発見の会」「戌井昭人」など劇伴作曲多数。 プロデューサーとして、佐々木彩子、南波トモ子、玉井夕海、十中八九、チョビ渋、川下直広カルテットの音源を手掛ける。 最新作は、渋さ知らズ『渋樹』。2000年代後半から各地でワークショップを行い、札幌では2010年より小学4年生から高校1年生の30名の子どもたちと3年間バンドワークショップを経験する。名前は「チョビ渋」。

玉井夕海 プロフィール
1977年、東京生まれ。ウタウタイ。 東京藝術大学建築科在学中、宮崎駿アニメーション演出家養成講座『東小金井村塾2』修了。声優として映画『千と千尋の神隠し』リン役、テレビアニメ『亡念のザムド』紅皮伊舟役。映画『もんしぇん』では共同脚本・主演・音楽。女優として映画『NOT LONG,AT NIGHT』(東京国際映画祭<第25回日本映画・ある視点部門>ノミネート)や舞台『空中キャバレー』(串田和美演出)『南へ』(野田秀樹演出)等出演。 2012年6月から一年間、松本に在住。街のあちこちで歌い、iPhoneのヴォイスメモで録音したアルバム『ales』を制作。2013年10月より『渋さ知らズ』。2015年9月、同主宰・不破大輔プロデュース『MOTHER SUN』(Fuwa Works&地底レコード)リリース。また『赤崎水曜日郵便局』『夢の学び舎〜いわき学校プロジェクト』など長期アートプロジェクトにも参加。 2011年4月から始まった旅の記録映画『White Elephant』では神田光との共同監督を務める。


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