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東京湾ホエールズ ( 2018-03-01 )

SPECIAL REPORT!! - withふーちんギド&Monoral Zombie -


珍しい2ピースバンド同士の対バンとなった東京湾ホエールズ。
一番手は”ふーちんギド”。ドラムふーちん、そしてチューバはギデオン・ジュークス。そのほんわかした雰囲気とバンド名、後半に控える”Monoral Zombie”とのギャップを感じる。
東京湾ホエールズのブッキングを担当する不破大輔(渋さ知らズ主宰)はどんな意図でこの対バンを組んだのだろう。
演奏が始まる前は少なからず不思議に感じた。


※画像をクリックすると拡大します

バンド名通り、柔らかい雰囲気と共に登場したふーちんギド。
チューバとドラムで全員。どんな演奏なのだろう、ゆるーい感じのポップスでもやるのだろうか。
そんなことを思っていたが、全くもって異世界。ふーちんのドラムは半端じゃなかった。そこに乗るチューバはドラムを包み込み、さらにその迫力を高める。

なんだこれ!?
素直にそう思い、笑みがこぼれるほどの世界観。ゆるーい、気の抜けそうなメロディも時折聞こえるが、そこに激しさや微睡み、高揚感など様々な感情がミックスされている。
その曲一つ一つは本当に言葉では形容しがたいのだが、楽しい。これだけは間違いなく断言できる。安っぽい言葉での表現だが、ただただ純粋に楽しい。

トークも演奏も、全く飾らず、思いのままをぶつけてくれる。そこに共鳴し、支えるギデオン。
曲を演奏しているというよりも、音で遊んでいる。そんな表現の方がこの二人には似合うだろう。
独特のリズムは頭では理解し難いが、身体にはストレートに入ってくる。そんな矛盾、二人の掛け合い、笑顔、それらを堪能できた観客たちからは拍手や歓声が自然と溢れた。

二番手”Monoral Zombie”、ベース棚田竜太とドラム大西英雄の2ピース。
「まず初めに謝らなければいけません。前半にふーちんギドがあれだけ素晴らしい演奏をしてくれたにも関わらず、僕らはこれから、ただひたすらボサノバを演奏するというバンドです。」
リハーサルを少し聞いていた僕は、「何言ってんだこの人。」と笑いが込み上げてくる。当然、彼らを知っている観客たちも「バカ言ってる」と言わんばかりに笑いで包まれる。
「いきなりバラードをやります。」そう言って始まった演奏は、まさにバラード…ではなく、超ハード。
ベースってこういう音を鳴らす楽器だったっけ?こんなに前面に突き出てくるものだったっけ?
そんなことを考える暇も与えない疾走感とインパクト、”度肝を抜かれる”とはこのこと。

大西英雄のドラム、店内に突き抜けていく振動。マシンガン打ちっ放しの様なノンストップ感。
バーテンダーにふと目をやるとグラスが倒れない様に抑えながら「かっこよすぎ。」と苦笑い。同意。
Zombieってもっと鈍い動きをするもんだろ、とか考え、笑ってしまう自分がいた。
こんなキレキレのゾンビ2人にはホラー映画の出演依頼はこないだろう。かっこよすぎて怖くないから。

観客たちは大西秀雄の煽りで一気に踊り出す。ちなみに棚田竜太は序盤からベースを引きながらもキレのある踊りを続けている。
最後の最後までカッコよく、小ボケをかまし、クールで、それでいて熱すぎる。矛盾だらけの最高のステージだった。

今日の対バンは当初の心配を他所に、素晴らしいグルーブ感と両者の共鳴があった様に思う。
大西秀雄が「ふーちんギドとモノラルゾンビは、こんなにもやりたいことが似ているバンドなのかと思った。だからふーちんギドのCDを聞いたらモノラルゾンビのCDを聞いたことになる、逆もそう。同じことです!」と言う。
「いや違うだろ、でもそうなのかも。」と内心ツッコミを入れつつ、ライブは終了。
最後に安っぽい言葉をもう一度。”楽しかった”。


2月6日 出演者: 谷川賢作 / 泉邦宏 / 山本直樹 / 小林真理子
制作 : 玉井夕海 不破大輔

~東京湾ホエールズは、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指し発足したスペシャルチームです。~
WISE OWL HOSTELS TOKYO は、2016年7月。東京・八丁堀駅から徒歩5分の交差点にオープンした新しいホステルです。 宿泊する方の8割は世界各地からの来訪者。『東京湾ホエールズ』の舞台は、その地下にあるSOUND & BAR HOWLです。深く暗い森をイメ ージし設計された音空間には、様々な国籍の旅人と混じり、地元八丁堀で働く人々やこの場所を目指して集う日本各地の人々が集っています。
近年、急激なインターネットの普及や社会情勢の変化と伴い、音楽や演劇を始めとするパフォーマンス業界や各種アートシーンに転換期が訪れています。オリンピックを控えた魔都・東京。その中心地に位置するWISE OWL HOSTELS TOKYOとの全面タッグにより発足した『東京湾ホエールズ』は、 新たな旅とエンターテメントビジネスの可能性を探り、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指します。


- 次回開催情報

2018.03.06(tue) 19:00 開場

出演者:エマーソン北村key,p 鬼頭哲bsax 小林真理子bs 菅沼雄太ds

エマーソン北村 プロフィール
キーボード奏者としてJAGATARA、MUTE BEATの後期に参加。ライブハウスのエンジニアやインディーレーベルのスタッフを経て1990年代から現在までの間に、忌野清志郎&2・3’s、EGO-WRAPPIN’、斉藤和義、シアターブルック、キセルなど数多くの個性的なバンド・アーティストと共に活動してきた。幅広い音楽を理解した自由で的確な演奏とインディー/メジャーを縦横に行き来するフットワーク軽いスタンスが、世代を問わない幅広い層から支持を集めている。  「エマソロ」と呼ばれるソロ活動では作曲、レコーディング、ミックスのすべてを一人で行い、ロックステディ(スカとレゲエを繋ぐ1960年代のジャマイカ音楽)を基本にしながらも独特の風景が見える音楽を作っている。2014年にアルバム「遠近(おちこち)に」、2016年には自身によるエッセイも収録した「ロックンロールのはじまりは」をリリースし、音楽ファンに留まらない反響を得た。十年以上続くライジングサンロックフェスティバルへの出演をはじめ、古書店やカレー屋などあらゆる場所で、キーボードとリズムボックスを携えた一人ライブを行っている。
http://www.emersonkitamura.com
photo by 伊藤菜々子 (above) 柴田恵理 (below)

鬼頭哲 プロフィール
トランペットを吹いていた兄の影響で、中学入学と同時に吹奏楽部に入部し、フルートを担当。中学・高校時代は吹奏楽部の部長を務める。同時に、部活動とは別にバンドを結成、アルトサックスを始める。17歳の頃から、名古屋のジャズ喫茶主催の野外フリーコンサートに参加、ソウル・R&B系のバンドにホーンセクションで加入するなど、早熟な音楽活動を開始。フランク・ザッパの日本語意訳詞カバーバンドとして知られる「なぞなぞ商会」に加入。解散後は、ロック・ソウル・ブルース・ヒップホップ・ラテン・ボサノバ・レゲエ・フォークなど、ありとあらゆるジャンルのバンドに参加し、音楽活動・経験の幅を広げる。CMやTV番組の音楽アレンジなど、作曲・編曲活動も活発に行う。 1997年、京都で共演した大原裕氏と意気投合し、「リブ!ラフ!」に加入。名古屋を活動の拠点にしながら、名古屋、東京、関西で様々なミュージシャンと共演。2000年、「藤井郷子オーケストラ」で共演した吉田隆一氏の誘いで、10本のバリトンサックス男衆だけのバンド「東京中低域」のほぼ旗揚げ時から参加。同じ頃、ベーシストの不破大輔氏率いるフリージャズ・ビッグバンド「渋さ知らズ」にもバリトンサックスでレギュラー参加。「リブ!ラフ!」時代からの盟友、トロンボーン奏者の三原智行率いる「グリーン・パレード」や、チューバ奏者の吉野竜城、ユーフォニアム奏者の照喜名俊典、トランペット奏者の辰巳光英らとの演奏では、オリジナル曲も提供している。 2002年、2005年、2007年には、渋さ知らズの海外ツアーでヨーロッパ諸国を訪れ、ドイツ「Moers Festival」や「OffsideOpen Festival」、イタリア「Roccella Jazz Festival」、イギリス「Glastonbury Festivals」、フランス「Nantes Jazz Festival Les Rendez-vous de l'Erdre」など、世界に名立たる舞台で演奏。2006年、イギリスBBC放送の招聘で「London jazz festival」に東京中低域で出演。2008年、カナダの「The Quebec City Summer Festival」に渋さ知らズで出演。これまでに演奏で訪れた国はドイツ、フランス、イギリス、イタリア、スイス、オーストリア、オランダ、ベルギー、ポーランド、ウクライナ、ロシアなど多数。 2001年、自らのルーツでもある吹奏楽の新たな可能性を拓こうと、管楽器と打楽器のみで構成された完全アコースティック構成、約30人編成の「KITO,Akira Brass Band! (KABB!/鬼頭 哲 ブラスバンド)」を旗揚げ。 名古屋と東京を拠点に活動中。ホールやライヴハウスでの演奏のほか、野外イベントでの街頭演奏・パレードなども積極的に行い、楽隊が作り出す「ハレ」の華やかさと、鬼頭作曲・編曲による親しみやすく抒情的なメロディが好評を博している。 2005年より活動拠点を東京に移し、東京・名古屋・関西などで幅広く音楽活動(作曲・編曲・演奏)を行う。
http://www.kito-akira.com

小林真理子 プロフィール
長野県佐久市出身。幼少期よりクラシック音楽に親しみ、小学生の時に兄の影響でロックを通してベースに興味を持つ。中学進学後、吹奏楽部にて独学でコントラバスを演奏し始める。大学時代に組んだロックバンドwaterlilyで中田圭監督作品映画「非金属の夜」へ楽曲提供をした。2012年より渋さ知らズオーケストラに参加し、国内はもとより海外での各種大型フェスティバルへ参加。また一方で日本では珍しいバルカン音楽をコンセプトに持つJapaLkanのメンバーとしても活動し、「AJDE!!AJDE!!AJDE!!」を自主出版するなど精力的な動きをみせる。その他、アーティストサポート、レストラン演奏などエレキベース・コントラバス奏者として特定のジャンルにとらわれることなく幅広く活動中。武蔵野音楽大学器楽学科コン トラバス専攻卒業。コントラバスを星秀樹氏、エレキベースを植田博之、石川慎一郎両氏に師事。

菅沼雄太 プロフィール
EGO-WRAPPIN’のサポートをはじめ多くのミュージシャンから信頼を集めるパーカショニスト。近年は、坂本慎太郎、中納良恵、ハナレグミといったアーティストたちの近作に参加し大きな貢献を果たしている。


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