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東京湾ホエールズ ( 2017-12-22 )

SPECIAL REPORT!! - with Bravo Smile & Dancers -


今週火曜日のはBravo Smileをゲストに招いて開催された東京湾ホエールズ。
クリスマス直前ライブということでダンサー3名を加えた豪華ステージとなりました。


※画像をクリックすると拡大します

先に登場ししていたダンサーズたちにBravo Smileの3名が加わる。ステージに設けられた椅子にゆっくりと腰を下ろし、渡部氏が話を始めた。
今日はどんな演奏なのか、どんなテンションで聴くべきか。ライブ開演30秒で渡部氏、「今日は看板に”フリースタイルコメディ”と”フリースタイルジャズ”と書いてありました。」客席を笑いに包む彼らをみてすぐにわかった。
”フリースタイルコメディ”と”フリースタイルジャズ”。情熱を持った饒舌な語りが始まった。

ダンサーズは横のソファーに座り、バンドメンバーのお酒をつくる。今日はクラブHOWL?キャバレー?あまりその業界に精通していないが、今日のステージをどのようなイメージで行なっているかはすぐに見てとれた。
バンドの3名がフリースタイルならダンサーズも当然フリースタイル。メンバーのお酒を飲み、着席したと思うと待機中のホステスかのように妖艶な立ち振る舞いで談笑、たまに踊り出す。

Bravo Smileは本当に自由だった。渡部氏はまるでベテランのラジオDJのようなトーク、会場からは終始笑いが溢れている。
手ブレして使い物にならないカットが多くなったのは渡部氏の絶妙なトーク、そして片山氏のトボけた姿のせいだ。
そして石渡氏のギターは渡部氏のトークに合わせた絶妙なBGM、選曲をしていく。トークからふと演奏に入る片山氏と石渡氏は、そのタイミングも選曲も思いつきなのだろうか。全くもってそうとは思えない、全ては綿密に計算し尽くされたかの様なグルーヴ感。
これはまさに三人で作り上げている一つの番組。深夜の環状線に一人車を運転しながら聞いたらさぞ楽しいであろう。などと想像させられる。

こうしてステージで並んでいる姿は改めてみて…なんとも言えない。
その場にマッチしている様な、していない様な。演じているのか楽しんでいるだけなのか。それすらもわからなくなってくる一部後半。
ただダンサーズがいることで今日のBravo Smileのライブが、ライブではなく映画や寸劇の様にみえてくることで聴覚だけではなく、視覚でも楽しむことができた。

後半、このセクションは音楽に関して一切触れない。ここからは渡部氏が後半のステージをほぼ全部使って語ってくれたある話について書きたい。
「これはフィクションです」といって始まったその話は、現代社会の大きな闇というか、しばしば目にする論争をまさにリアルタイムで目の当たりにすることができるものだった。
東北の、とある町長の話、町おこしに尽力し自分の人生をかけていた町長。まさに自分の人生をその街に捧げた。そして度重なる天災にも負けず戦い続けた。山や川や天候、およそ人間が太刀打ちできるものではない大自然。そんな自然や災害には公然と立ち向かい戦っていた町長が、今まさに人間の悪意や無知、現代の情報社会によって叩きのめされる。そんな話。
もちろん、ここで何が正しいかなんて話を書くつもりもないし、正直わからない。
ただ、一人の勇敢な人間が、取り巻く多くの人間の悪意、無関心、無知によってその勇敢さや力強さ、生きる活力を失ってしまう。
何が本当なのか、本当ならば起こってはならないことが起こっていた。そしてこの問題は世の中で数多く起こっている。
自分が当事者としてどちらの立場にもなる可能性は十分にある。人間はその気になれば勇敢にも卑怯にもなれる。メディアやネットと言った情報が溢れる現代社会では「勇敢な人間」よりも「卑怯な人間」の方が圧倒的に関心を得やすい。
それぞれのメディアの目的、そこで切り取られていない本当の人間性、物事の真意を理解するのは非常に難しいが、その大切さをしっかりと頭に留める、いい機会だった。

話がひとしきり終わると渡部氏に笑顔が戻る。最後はしっかりと観客を笑顔にしてライブは終了。
この日も受けられたクラブHOWLのソファー席で余韻に浸るメンバーや観客。これもまた東京湾ホエールズ。ライブ後には演者と観客が共に酒を酌み交わし、感想を語り合う。
この近すぎる演者との距離感、毎週何が起こるかわからない期待感、その期待を裏切らない満足感。
ぜひ一度体感しに来て欲しい。


12月19日 出演者:
渡部真一vo 片山広明ts 石渡明廣g ダンサーズ:ペロ すがこ あすか
制作 : 玉井夕海 不破大輔

~東京湾ホエールズは、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指し発足したスペシャルチームです。~
WISE OWL HOSTELS TOKYO は、2016年7月。東京・八丁堀駅から徒歩5分の交差点にオープンした新しいホステルです。 宿泊する方の8割は世界各地からの来訪者。『東京湾ホエールズ』の舞台は、その地下にあるSOUND & BAR HOWLです。深く暗い森をイメ ージし設計された音空間には、様々な国籍の旅人と混じり、地元八丁堀で働く人々やこの場所を目指して集う日本各地の人々が集っています。
近年、急激なインターネットの普及や社会情勢の変化と伴い、音楽や演劇を始めとするパフォーマンス業界や各種アートシーンに転換期が訪れています。オリンピックを控えた魔都・東京。その中心地に位置するWISE OWL HOSTELS TOKYOとの全面タッグにより発足した『東京湾ホエールズ』は、 新たな旅とエンターテメントビジネスの可能性を探り、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指します。


- 次回開催情報

2017.12.19(tue) 19:00 開場

出演者:『もんしぇん』音楽隊 (玉井夕海 / 松尾嘉子 / 岩城里江子 / 北井あけみ)

玉井夕海 プロフィール
1977年8月6日東京生。ウタウタイ。渋さ知らズ。東京藝術大学建築科在学中、宮崎駿アニメーション演出家養成講座『東小金井村塾2』修了。声優として映画『千と千尋の神隠し』リン役、テレビアニメ『亡念のザムド』紅皮伊舟役。映画『もんしぇん』では共同脚本・主演・音楽(Psalm)を、2011年4月から始まった旅の記録映画『White Elephant』では映像作家・神田光と共同監督を務める。 2013年渋さ知らズメンバーとなり、2015年、渋さ知らズ主宰・不破大輔プロデュースによるアルバム『MOTHER SUN』(FUWA WORKS&地底レコード)リリース。2017年9月には映画『NOT LONG,AT NIGHT』でタッグを組んだ映画監督・遠山昇司とのコラボレーションによるアートプロジェクト《ポイントホープ》もスタート。WISE OWL HOSTELS TOKYO後援『東京湾ホエールズ』主催。 新たな価値と場作りを目指し、独自の音楽表現を続けている。

松尾嘉子 プロフィール
長崎県出身。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業。 卒業後はヴァイオリンとピアノで活動。2000年に危篤に陥る重傷を負い演奏活動を休止。1年のリハビリを経て復帰。復帰後間もない頃、映画「もんしぇん」(山本草介監督 玉井夕海主演)ちい役出演。その他、舞踏、美術作品とのコラボレーションからクラシックコンサートまで、様々なジャンルにわたって活躍中。ヴァイオリンのほかヴィオラ奏者としても活躍の場を広げている。オオサワミュージック主催。子供から大人までのバイオリン指導にもあたる。

岩城里江子 プロフィール
自由に音楽が踊っているようなアコーディオン弾きの姿に衝撃を受けて楽器を手に取り、日常をスケッチするように曲を作りはじめる。 一人で、誰かと、どこででも、どんなジャンルにも寄り添いあふれ出すアコーディオンの喜びを、ご縁に導かれ日々伝導する道の途中。 映画『もんしぇん』サウンドトラック音楽隊でもアコーディオン奏者として参加。

北井あけみ プロフィール
人形作家・人形遣い。主に自作の人形・美術で舞台を構成し、潜在意識の世界に注視して独自な世界観を持つ作品を発表している。人形遣い・黒谷 都氏に人形操演を学ぶ。近年はロシア、フランス等海外の人形劇祭などに参加。 映画『もんしぇん』では、天草泥人形<金時と山姥>の『もんしぇん』オリジナル型原本を製作。<金時と山姥>は節句の贈り物などに用いられた郷土品だが、キリスト教禁教時代は、マリアとキリストの母子像の代わりに隠れキリシタンの人々が多く持っていたと言われている。


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