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PRESS ( 2017-12-16 )

"世界的なサウンドクリエーターYosi Horikawaが磨き上げたSOUND & BAR HOWLの音場。"


SOUND & BAR HOWL was made exciting place, by a Japanese sound creator YOSI, working international.

東京湾ホエールズは音がいい。
演奏するミュージシャンからも「演奏しやすい」「音響がとてもいい」という声をよく耳にする。
それもそのはず、実は東京湾ホエールズが開催されているSOUND & BAR HOWLは、徹底的に音響にこだわった設計が施されている。
どのようなコンセプトで音響設計されたのか、プロデュースを担当したYosi Horikawasにインタビューした。


東京湾ホエールズ季刊誌『Whale Watching 』vol4から抜粋
interviewer : Keiji Ikeya / Translator : Kazumasa Tamai
インタビュー・池谷恵司 / 英語翻訳・玉井一匡


SOUND & BAR HOWL used to be a storage space in the basement. Its sound environment was worst, its reverberation time of bass was as long as 5 seconds. Only one good environment was that the space had a good shape, few parallel walls.

- Yosiさんが音響設計を手がけることになったきっかけを教えてください。
オーナーの武藤さんとは二十年来の知り合いで、学生時代に私が音楽を作り、武藤さんが映像を作るという形で作品を制作していました。今回 は武藤さんから久々に連絡があって「ホステルを作ったんだけど、音が良いバーを作りたい」と声がかかりました。本当はブッキングを頼みたかったようでしたが、僕はむしろ音響に興味があったので、建築音響の専門家にも参加してもらって音響面をプロデュースしました。

- 改装前の空間は、音響的には良かったのですか。
いや、音響的には酷いものでした。倉庫だったのですが全面モルタルで残響が長く、低域は特に長くて5秒もありました。トンネルみたいな音だったんです。しかも上の道路からの振動が響いて、トラックが通るたびに 床が揺れました。ただ良かったのは部屋の形状が奥が拡がっていたので、壁の平行面が少なかった。これは音響的には良いので生かして設計しました。

To remove reverberation of bass, we put sound absorber under the stage and above the ceiling. We made the ceiling inclined, not to be parallel to the floor. Defusers on the walls defuse middle and high range. Tables and bar counter also act as sound defusers.

- 改装にあたり、どんな音響対策を講じたのでしょうか。
まずステージの裏側ですが、低音域の残響を取るために、ここには吸音材をギッシリ入れました。ステージ背面の音響反射板に角度を付けたのは、この部屋の壁面の角度を左右対称にして響きのバランスを良くするためです。

- 天井も見たことのない形状です。
ステージ側は天井が床と平行にならないようにスロープ形状としました。これは響きを拡散させるための工夫です。客席側の天井はすのこ状に隙間を作り、天井裏に大量の吸音材を入れました。これは低音の残響を抑え込むためです。

壁面には音を反射させるためのディフューザーを置いています。これは様々な大きさの角材をいろんな角度で組み合わせることで音を綺麗に拡散させます。壁面は塗装をした石膏ボードですがカーテンを開閉することで残響時間をコントロールできます。アコースティック系の楽器演奏の時はカーテンを外した方が豊かな響きになります。

音をなるべく拡散させたいということで、バーテーブル の脚もディフューザーと同じく角材を組み合わせたものにしました。またバーカウンターの垂直面にも拡散効果を狙って 角材が使われています。

そして最後に床面ですが、これ、実は全部浮き床になっています。もともと外の道路の振動で揺れてしまう状況でしたので、もとの床の上に防振材を敷き詰め、その上からもう一度モルタルを敷きました。

Sound defuser (white panel)
右手奥の白い面が音響反射板

Sound absorbing materials covered with white clothes
ステージ裏。布の中は吸音材

Ceiling over the stage
ステージ側天井

Ceiling over the guest’s seats, stuffed sound absorbing materials
客席側天井。すのこ状で天井裏は吸音材

Defusers on the walls and electric controlled curtain
ディフューザーと壁の間に電動吸音カーテン

Bar counter acts as a sound defuser
バーカウンター

We fit speaker units just for this space, with the virtual coaxial concept. Given a chance to do anything I want, to make sound better, this finished to be a nice work. It makes me really satisfied to hear musicians like it and praise its condition.

- スピーカーも専用設計だと聞きました。
音像定位を考慮した仮想同軸と飛距離を高めるラインアレイを組み合わせたような 設計です。上下にウーファーがあり、その間に8つのツイーターと8つのスコーカーがあって、これらが直線状に並んでいます。線音源にすることで指向性が高まり音をコントロールしやすくしています。一番下にあるのは超低域を再生するサブウーファーですが、左右に対称で同じ動きをするので理論上振動を打ち消し合って床に伝わる振動はゼロになります。

- 最後にSOUND & BAR HOWLのサウンドの仕上がりについて感想をお聞かせください。
演奏したミュージシャンの方が「響きがいい」と言ってくださっていると聞いて、とても嬉しく思います。SOUND & BAR HOWLでは音響面でかなり贅沢にやらせてもらえたので、やりがいがありました。最初から考えると、よくここまで仕上がったなと思います。

Yosi Horikawa Profile


A sound creator, YOSI collects  sounds in environments, and edits them to build music. On 2010, he made his debut with release of EP "Touch"with Eklektik Records. Joined Glastonbury, one of the world biggest festival, and many other music festivals. Besides, he writes CM music, thememusic, jingle for a program of FM, and sound design of events. Works in such many fields.“Everyday sound is a potential sound source”

環境音や日常音などを録音・編集し楽曲を構築するサウンドクリエイター。2010年、フランス Eklektik Records からEP『Touch』をリリースしデビュー。2011年、Red Bullが若く 才能溢れるアーティストたちを支援する世界的な音楽学校Red Bull Music Academyに日本代表として参加。2013年にはデビューアルバム『Vapor』をリリース。世界最大級のフェスティバルGlastonbury Festivalをはじめ多数の音楽祭に出演。その他CM音楽制作、FM放送局番組テーマ曲やジングル制作、イベントなどでのサウンドデザイン、日本科学未来館でのiPS細胞関連の常設展示でのサウンドなどを担当。イタリアの革製品ブランドFURLAのコレクションやブラン ド音楽も手がけるなど、幅広い分野において活動中。
http://yosihorikawa.net


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